記録よりも記憶。その言葉が最も似あうかの球団は、2004年、選手とファンの慟哭が響き渡るなか、55年の球団史を閉じた。
「江夏の21球」に泣いた1979年の日本シリーズ、1980年の「10.7決戦」、プロ野球史上屈指の名勝負と謳われる1988年「10.19」、2001年、史上初の代打逆転満塁サヨナラ優勝決定本塁打で決めた最後のリーグ優勝、そして、ついぞ叶わなかった日本一の夢…。全てのプロ野球ファンは、この偉大なチームが成し遂げた数々の奇跡を、決して忘れることはないだろう。
雄雄しき猛牛の雄叫びが、今も心にこだまする。勝利の讃歌よ再びと、聞け百万の歓呼あり!
【Legend K’Buffaloes】は、大阪近鉄バファローズの代名詞である「いてまえ打線」を再現し、豪打で相手を圧倒する野球を目指すオーダーだ。
そこで重要なのが上位打線の得点力。まずは、キーポジションの1番打者に出塁率の高い俊足の選手、2番打者には確実にチャンスを広げてくれる巧打の選手を起用し、ランナーをためた状態でクリーンナップに回そう。
そして、キーポジションとなっているクリーンナップには長打力を重視した選手を並べ、単にランナーを返すだけでなく、本塁打による得点力のアップを狙いたい。そうして大量得点を奪うことこそが、このオーダーの真骨頂である。
投手陣は、先発1、3枠が左腕モデルになっている。優秀な先発左腕は貴重だが、ここは惜しみなく投入していきたい。先発1には投球、制球、スタミナの優れた完投型の投手を、先発3には投球、変化球に優れた投手を起用しよう。
また、抑えには投球、制球の優れた右腕を起用できれば、9回は安泰だ。
全体的に守備力の底上げが難しいオーダーではあるが、打撃陣のモデル選手には逆境に強い特性を持つ選手も多いので、多少のビハインドであれば、容易に逆転勝利へと導いてくれるに違いない。
何点取られても力強く押し返してくれる猛牛いてまえ打線の雄姿を、このオーダーで再現してほしい。